ET: Come. 「おいで」
Elliot: Stay.「行けないよ(残るよ)」
いよいよ、ET とエリオットの有名な別れのシーンです。行けないというのを、I can’t. と言う代わりに、残るという単語を使っています。自分がいるべきなのは、地球だと言いたいからじゃないでしょうか。
この後、ETが、エリオットの額に指で触れながら言うセリフが、
ET: I’ll be right here.「ここにいるよ」
エリオットの心の中にいるからね、と言っているんですね。right here は、ちょうどここに、とか、まさにここに、という意味合いで、rightは、強調の役割をはたしています。他にも、right nowと言えば、「今すぐ」という意味になりますが、「今すぐ」は、right away とも言います。right って、いろんな意味がありますね。
All right. That’s right. You’re right. Is that right ? right hand…
いいですよ。その通り。あなたの言うとおりです。そうなんですか? 右手。。。
簡単な単語ほど意味がたくさんあって混乱するので、それぞれフレーズで覚ると良いですね。
ではまた( ^ω^ )
Well, let’s get outta here, Michael!
ここから、出よう!
エリオットが 弱っているETをこっそりワゴン車に乗せ、運転席に座っている兄のマイケルに言うセリフ。口語なので、短縮表現が使われています。元に戻すと、Let’s get out of here. となりますね。口語では色々な短縮表現があります。 because は ‘cause, going to は gonna, want to は wanna など、日常ではよく使われます。歌の歌詞でもよく見かけますが、中学校では教えてくれません。
因みに、let’s get 〜 というフレーズは、いろんな場面で使われます。例えば、
Let’s get going. さあ、やろう[出発しよう]
Let’s get this straight; I am in charge. はっきりさせておこう、ここでは私が責任者だ。
Let’s get back to our original topic. 最初の話題に戻ろう。
こういうこなれた日常表現は、海外生活経験がない私たちにはなかなか使えないですが、知識として知っておくと、いざ練習出来る機会が与えられれば、無理なく使えますね。使えるチャンスを待って、日頃から引き出しをたくさん増やしておきましょう( ^ω^ )
I’m supposed to give you this note when they’re gone. ー …. Oh, my God!
(ガーティ) みんな行っちゃったらこれを見せるようにって。ー (母)… 何てこと!
医師たちの懸命な努力にもかかわらず、ET が死んでしまったとみんなが確信した後、エリオットの妹のガーティが、母親に言うセリフ。実は、ET が生きていて、エリオットたちで 大人たちからETを奪おうと計画している事が書かれていると思われる。be supposed to 〜 って、難しそうな表現ですが、子供のセリフです(^^)
★ be supposed to 動詞の原型 : 〜することになっている
You’re supposed to visit the company by yourself. 「あなたは一人でその会社を訪問することになっています」
You were supposed to be here at nine. 「君は9時にはここに来ることになっていたんだよ」(どうして遅れたのかね?)
上の例のように、決まった予定を言うときに使います。過去形にすれば、予定されていた過去のことが、実際にはできなかったというニュアンスとなりますね。be supposed to 動詞の原型は、第3者に言われていて、変更できない感じもするので、断りの言い訳にも使えます。
Why don’t you come to the party tomorrow? – Sorry, I’m supposed to finish the report tomorrow.
「明日のパーティに来ませんか?ー すみません。明日は報告書を仕上げるになってるんです」
ぜひ、使ってみてください( ^ω^ )
CPRだ。
死にそうなET に、救急救命医が発した言葉。
CPR : cardiopulmonary resuscitation 心肺機能蘇生
とても難しそうな医学用語ですね。cardio- は「心臓の」pulmonary は「肺の」resuscitation は「蘇生」という意味です。「肺」は、一般的には lung が使われます。肺ガンは lung cancer ですね。
CPR のように、もともとそれぞれの単語の頭文字だけとって使われているもの (acronym) で医学関連用語は他に、
ER : Emergency Room 「緊急救命室」
OR : Operation Room 「手術室」
ICU : Intensive Care Unit 「集中治療室」(International Christian University もこうなりますね)
AED : Automated External Defibrillator 「自動式体外式除細動器/簡易救命器」
これら以外にもたくさんありますよね。
頭文字用語 acronym は、世の中に氾濫していますが、時々どんな単語の頭文字なのか考えてみては?( ^ω^ )
ではまた( ^ω^ )
触らないで! 死んじゃうよ!
ETが、だんだん弱って、脈も呼吸もない状態となり、緊急救命医と軍医が処置で意見が合わず、言い争っている場面。エリオットが、ETを守ろうとして、必死に叫んでいる。
Leave me alone. と言えば、当然 「私をほっといて。」直訳は「私を一人にして。」となります。
leave は、このように「〜の状態にする」という意味で使えます。たとえば、
Don’t leave the door open. ドアを開けっ放しにしてはいけません。
Let’s leave the question open. その問題は、未解決のままにしておこう。
open の意味にも注意です(^^)
You’re killing him. は、直訳すれば、あなたは彼を殺しているところだ。となりますが、似た表現に、He’s dying. 「彼は死にそうだ。」とか、He’s drowning.「彼は溺れかけている。」というのもありますね。
A drowning man will catch at a straw. 「溺れる者わらをもつかむ。」
こんな状況には絶対になりたくないですね。
ではまた( ^ω^ )
He’s got no pulse or respiration! We can’t get a pulse or blood pressure on the creature. It doesn’t look like he’s breathing.
「脈も呼吸もない。脈も血圧もなくなった。呼吸してないようですね。」
いよいよETの命が危ないという場面です。
pulse : 脈、respiration : 呼吸、creature : 生き物、blood pressure : 血圧、breathing : 呼吸すること
脈と呼吸の両方というところで、and ではなく or を使っていますね。これは、否定の内容だからです。
例えば、「お金も時間もない」となると、I don’t have time or money. となります。
また、look like は、名詞の他、名詞節をつけることもできます。
名詞節: It looks like they made it. (彼らはうまくいったようだ。)
名詞 : They did not look like any earthly creatures. (この世のものとも思われなかった。)
最後の breathing ですが(原形は breathe )、発音は「ブリーズィング」、ズのところは、th の濁音です。
breath となると、「息」という名詞で、発音も 「ブレス」ですね。th は、濁らない発音です。
同じように、bath, bathe も後者動詞形のほうの th は濁ります。
いろいろ使ってみましょう( ^ω^ )
There’s a drop in the creature’s blood pressure, down from one hundred over seventy to eighty-four over sixty-four. The boy’s condition is stablizing. His blood pressure’s coming back up.
(ETの) 血圧が下がってきました。100-70から、現在84-64です。 子供の容態は安定してきました。血圧も回復してきています。
ET とエリオットが一緒に医療班に治療を受けているところです。
血圧の言い方が覚えられますね。セリフの中では、変化の様子が表現されているので、from A to B という言い方も使われています。血圧は、120-80なら、”120 over 80″ となるわけですね。
「安定してきている」というのは、stable という動詞の現在分詞 stabilizing を使っていて、今安定しつつあるところだと表現していますね。ここでは、自動詞として使っていますが、他動詞でも使える動詞です。例えば、
How can we stabilize the nation’s economy? どうすれば国の経済を安定させることができるのだろうか。
Marriage has stabilized him emotionally. 結婚で彼は情緒的に安定した。
また、名詞形の stabilizer は、安定剤となります。
Cyanuric acid is used as a stabilizer of chlorine in swimming pools. シアヌール酸は、プール内の塩素の安定剤として利用される。
prescribe a mood stabilizer to a patient となると、 気分安定薬を患者に処方するとなります。prescribe も patient も TOEIC に良くでますよ( ^ω^ )
ではまた( ^ω^ )
There is no malfunction. The brain waves are identical.
故障ではありません。脳波は一致している。
エリオットとETがぐったりと弱っていて、2人を検査している医者の会話。二人の脳波が一致しているので、機械が壊れたのかと思っていたところ。
malfunction 「不具合」は、TOEICでもよく出る単語です。mal- は、「悪い、不良、不全、異常」という意味を表し、malignant tumor と言うと、悪性腫瘍となります。malnourishment は 栄養失調 、malpractice は 医療過誤 とい意味です。因みに、良性腫瘍は、 benign tumor です。
brain wave は、文字通り「脳波」ですね。電波は、radio wave で、超音波は、ultrasonic wave です。
identicalは「全く同じの、同一の」という意味で、identical twins といえば、一卵性双生児ですが、二卵性双生児は、fraternal / two-egg / dizygotic / biovular twins などのいろんな言い方があるようです。two-egg twins が一番わかりやすいですね。
医療用語は難しいですが、ある程度は覚えたいですね。いくつわかりますか?
1) 胃潰瘍 2) 二日酔い 3) 嘔吐 4) 花粉症 5) 肝炎 6) 下痢 7) 痔 8) 歯槽膿漏 9) 喘息 10) 糖尿病
1) stomach ulcer 2) hangover 3) vomiting 4) hay fever 5) hepatitis 6) diarrhea 7) hemorrhoids 8) gum disease 9) asthma 10) diabetes
ではまた( ^ω^ )
Sorry I yelled at you. Thanks very much for all your trouble.
大声を上げてごめんなさい。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
エリオットが(ETと)いなくなって心配している母親が、警官に謝っている場面。心配のあまり、警官に大声で怒鳴ってしまったことに反省している。エリオットが帰ってきたので、安心した直後。
誰かに向かって、つい大声を上げてしまうことがありませんか?そんな時に使える表現です。
yell at 人 という形で使います。例えば、
Stop yelling at me and calm down. 私をどなりつけるのはやめて静かに話してください。
They yelled at each other across the table. テーブルをはさんで互いにどなりあった。
yell だけで使えば、特に怒っているわけではなく大声で叫ぶという意味になります。
She yelled across the street that she’d meet me at home. 彼女は、家で会いましょうと通りの向こうから大声で私に伝えた。
shout などは、思いつきますが、yell はなかなか思いつかないかもしれませんね。ボキャブラリーに加えてみては?( ^ω^ )
You could be happy here. I could take care of you. I wouldn’t let anybody hurt you. We could grow up together, E.T.
「ここで生きていくのも楽しいよ。僕が守ってあげるよ。誰にもひどい目にあわせないから。僕たち一緒に大人になろう。」
いわゆる「仮定法」満載のエリオットのセリフです。ETは、通信機を使って送信しますが、宇宙の仲間から返事が来ません。エリオットは、なんとか地球に残るように説得しようとしています。could を使って、こんなことやあんなことが可能性として出来るんだと訴えています。
could を使った他の例を見てみましょう。
I could do that for you. 君の代わりに僕がやってあげてもいいよ。
Could it be true? それは一体本当でしょうか?
Any change in the exchange rate could affect local industry seriously. 為替レートのどのような変動も地場産業に深刻な影響を与えかねない。
日常会話からビジネスまで、いろいろ使えますね。でも、気をつけて使わないと「出来るのか出来ないのか」で、トラブルのもとになりかねないので、くれぐれも注意が必要です。
でも、失敗を恐れず、いろんな表現を覚えて是非使ってみましょう!